介護福祉士になるにはルートが3つ!介護福祉士の仕事内容やメリット、その先のキャリアアップについても解説

2021.09.30

介護福祉士になるにはルートが3つ!介護福祉士の仕事内容やメリット、その先のキャリアアップについても解説

「ご高齢者と関わる仕事がしたい」「人のお世話をするのが好き」このような思いから介護士を目指す人がたくさんいます。

 

しかし、一体どんな勉強をして、どんな経験をすれば介護福祉士になれるのかご存知ですか?

 

今回は、これから介護福祉士に向けて、未経験からどのようにしたら介護福祉士を目指せるのか、『介護福祉士とは』『未経験から介護福祉士になるための方法』『介護福祉士の先にあるキャリアアップ』についてご紹介します。

 

ぜひ最後までご覧ください!

 

介護福祉士とは

介護福祉士とは

介護士と介護福祉士って何か違うの?実は介護士とは介護に関わる人全般を指します。

 

『介護福祉士』は介護士の中で国家資格を持った人のことです。

 

ここでは『介護福祉士とはどのような資格?』『介護福祉士の仕事内容』『介護福祉士になるメリット』についてご紹介します。

介護福祉士は介護業界唯一の国家資格!

介護福祉士は介護業界での唯一の国家資格です。

 

介護福祉士を取得すると介護に関する専門的な知識や技術を持っていると言う証明になります。

 

また、介護福祉士を持っていると福祉施設など雇用する側からみても、確かな経験や技術があると評価されやすく、待遇面でも有利になります。

介護福祉士の主な仕事内容は『身体介助』と『生活援助』の2つ!

介護福祉士の主な仕事内容は、下記の2つです。

 

  • 身体介助・・・介護サービスを受ける利用者に対して、直接体に触れてサポートを行うこと
  • 生活援助・・・部屋の掃除や買い物の代行など家事全般のサポートを行うこと

 

その他、利用者の家族に対して家庭介護のアドバイスや介護用具を使う際の指導なども介護福祉士の仕事の1つです。

 

また、一緒に働くスタッフを指導するなど、リーダーとしての役割を持つ人もいます。

介護福祉士になるメリット

介護の現場では介護福祉士の下位資格にあたる『初任者研修』や『実務者研修』の資格を持っていても介護の仕事をすることができます。

 

ではなぜ「介護福祉士を目指すのが1つの目標」と言われるのでしょうか?

 

そのメリットをいくつかあげていきます。

 

給料が上がる

介護福祉士になる大きなメリットは、やはり『収入が上がる』と言うことでしょう。

 

無資格の人とは月給にして約5万円差があります。

 

また、介護職員に対して厚生省は「介護職員処遇改善加算」と言う賃金改善を行なっていますが、介護福祉士はさらに経験と能力がある介護職員を優遇する「介護職員等特定処遇改善加算」と言う制度の対象になることが多いです。

 

転職に有利

介護福祉士を持っていると、どうして転職に有利になるのかご存知ですか?

 

それは、福祉施設など雇用する側は即戦力を求めているからです。

 

介護福祉士は受験資格に『3年以上の実務経験が必要』※実務経験ルートで介護福祉士を受験する場合という条件があります。

 

そのため『介護福祉士を持っている=介護の知識だけでなく経験をきちんと積んでいる』という証明になり雇用する側の評価が高くなります

 

職場内でリーダーや管理者への道が開ける

職場内の評価が高くなるので、リーダーや管理職のような役職に就く機会や可能性が開けます。

 

未経験が介護福祉士になるための方法

未経験が介護福祉士になるための方法

未経験から介護福祉士になるにはどのような方法があるか紹介します。

 

介護福祉士になるには大きく分けて『実務経験ルート』『養成施設ルート』『福祉系高校ルート』の3つです。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

『実務経験ルート』これから介護の仕事に就きたい社会人にオススメ!

実務経験ルートは文字通り介護施設で実務経験を積んで国家試験を受験するルートです。

 

受験資格は

 

①対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上」で「介護福祉士実務者研修」の修了者

②対象となる施設(事業)及び職種での従業期間3年(1,095日)以上、かつ従事日時540日以上」で「介護職員基礎研修」の修了と「喀痰吸引等研修」の修了者

 

となります。

 

未経験の社会人の方が介護施設で働きながら目指すことができるんです

 

未経験から始めて「介護職員初任者研修」→「介護福祉士実務者研修」と順番に取得して「介護福祉士」を受験するのが一般的です。また、中卒、高卒、大卒など学歴関係なく目指すことができます。

 

※資格取得についての細かい情報を知りたい方は下記の記事を確認してください。

未経験の人にオススメ介護の資格3選!取得方法や費用は?スキルアップのための資格もご紹介!

 

『養成施設ルート』将来介護福祉士になりたい高校生にオススメ!

養成施設ルートは国や都道府県が指定する養成施設を卒業して国家試験を受験するルートです。学歴によって養成施設に通う期間が異なります。

 

①高等学校を卒業後、2年制以上の介護福祉士養成施設を卒業

②高等学校を卒業後、福祉系大学、社会福祉養成施設、保育士養成施設のいずれかを卒業したのち、1年制以上の介護福祉士養成施設を卒業

 

普通科などに通っているの高校生にオススメなルートです。

 

すでに将来介護福祉士になりたいと考えている高校生は2年制以上の養成施設(専門学校)に進学すると最短2年で介護福祉士を受験することができます。

 

『福祉系高校ルート』将来介護福祉士になりたい中学生にオススメ!

福祉系高校ルートは福祉系高校または福祉系特例高校を卒業し国家試験を受験するルートです。

 

これから高校進学を控えている中学生で将来介護福祉士になりたいと決まっている場合、福祉系高校を目指すのも良いでしょう。

 

介護福祉士の先にあるキャリアアップ

介護福祉士の先にあるキャリアアップ

介護福祉士になった後にはどんな道が開けると思いますか?

 

人それぞれ理想の働き方や介護との関わり方でいろんなキャリアアップの仕方があります。

 

ここでは介護福祉士の先にある『認定介護福祉士』『ケアマネージャー』『施設長』について紹介します。

現場のスペシャリスト!認定介護福祉士

ずっと介護の現場で活躍したい!そう思う方は実は結構いるそうです。

 

このような人には介護福祉士の上位資格とされる『認定介護福祉士』の取得を目指すのも良いでしょう。

 

これは、介護福祉士として5年の実務経験と認定介護福祉士養成研修を修了することで取得できます。

 

収入アップについては、資格手当の面では明確な違いはありません。

 

しかし介護主任などの役職に就く可能性が、介護福祉士に比べ高くなるので、役職手当がつき収入アップにつながるメリットがあります。

介護サービスのスペシャリスト!ケアマネジャー

介護福祉士を取得した後に目指したい資格の中で、特に人気なのがこのケアマネジャーです。ケアマネジャーは正式には介護支援専門員といいます。

 

主な仕事内容は、介護の利用者のためのケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整です。利用者に直接触れて介護する仕事ではありません。

 

そのため、自分自身が年齢を重ね体力に自信がなくなっても、介護と関わっていくことができます。ケアマネジャーになるためには、介護福祉士など特定の業務経験が5年以上で認定試験に合格する必要があります。

 

決して簡単に取得できる資格ではありませんが、給料面では一般の介護職員と比べると月給で約5〜7万円ほど高くなるなど大きなメリットがあります。

職員をまとめ、施設を運営する!施設長

役職者としてキャリアアップを目指すなら、施設長を目指す道もあります。

 

施設長は施設の代表であり施設全体の管理・運営をします。施設の責任者なので給料面では一般職員に比べ優遇されています。

 

ただし、施設長のポジションはほぼ1人なので長く勤めたからといって必ずなれる役職ではありません。もし施設長を目指すなら、勤務している施設だけでなく他の施設の情報をチェックしておくと良いでしょう。

 

介護施設の新設や前任者の退職による施設長候補の求人に出会えるかもしれませんよ!

まとめ

介護福祉士について細かく紹介しましたが、未経験から介護福祉士を目指すには介護施設で働いて実務経験を積み実務経験ルートで介護福祉士を取得するのが1番多いようです。

 

介護福祉士になると資格手当や処遇改善手当の加算でしっかりとした収入を得ることができます。

 

介護福祉士になることで、その先のキャリアの可能性が大きく広がるので、未経験の方はまずは介護福祉士を目指しましょう。