未経験の人にオススメ介護の資格3選!取得方法や費用は?スキルアップのための資格もご紹介!
2021.09.29
「介護の仕事に興味あるから資格取りたいけど、どうしたらいいのかな?」このように思ったことはありませんか?
『介護 資格』って調べると沢山の資格が出てきて、どれを取得すればいいのか迷ってしまいますよね。
この記事では、これから介護の仕事を始めたい方にまずは目指して欲しい『主な介護の資格3選』と、『資格別取得方法や費用などについて』を紹介します。
さらに実際に介護の現場で活躍するためのスキルアップやキャリアアップに役立つ資格についてもまとめてみました!
実際に介護士として働いた後のビジョンを知っておく意味でも、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
主な介護の資格3選
介護の現場で活躍するためには、介護における確かな知識や技術の習得が必要不可欠。
ここでは、介護業界への入門資格となる「介護職員初任者研修」について詳しく紹介していきます。
未経験から資格取得を目指す人は、まずここから目指しましょう。
また、合わせて「介護福祉士実務者研修」「介護福祉士」といった「介護士初任者研修」の上位資格についてもご紹介します。
まずはこの資格取得から始めよう!『介護職員初任者研修』
介護職員初任者研修では、介護の職種やサービス・施設など、職務内容について学ぶところからスタートし、介護の基礎になる知識や技術を習得します。
これから介護の仕事がしたいなと考えている方にまずチャレンジして欲しい資格です。介護業界は無資格からでも応募ができるため、この資格を取ることで就職・転職に有利になります。
また今後、上位資格である「介護福祉士実務者研修」や「介護福祉士」を目指す時に、スムーズにキャリアアップをしていくことができます。
『介護福祉士』を受験するには絶対必要な資格!『介護福祉士実務者研修』
介護福祉士実務者研修では、初任者研修と現場経験では習得できない基礎から一歩進んだ知識や技術を身につけます。
例えば、喀痰吸引や経管栄養などの医療的ケアを学ぶカリキュラムなどもその1つです。この資格を取ると「サービス提供責任者」と働くことができるメリットがあります。
それだけでなく「介護福祉士」を受験する時に必ず必要な資格なので、キャリアアップしながら介護の現場で活躍するためには絶対に取っておきたい資格です。
唯一の国家資格!『介護福祉士』
介護福祉士は介護福祉における唯一の国家資格です。この資格を取得していると、介護福祉士を持っていると下記のようなメリットがあります!
①「介護の知識と技術、経験を備えた人」と証明できるので職場内、利用者、その家族の信頼を得られる
②基本給アップや資格手当などで収入アップ
③即戦力として期待できるので転職に有利
④国家資格なので全国どこでも通用するので引っ越しが必要になっても転職に有利
介護の仕事をする上では、ゆくゆくは介護福祉士を取得することを1つの目標にするのがいいでしょう。
介護の資格別取得方法や費用などまとめ
さぁいよいよ資格取得にチャレンジです!そこで気になる資格取得の方法や、難易度、期間、費用などなど・・・資格取得に関する情報を紹介します。
『介護職員初任者研修』の取得方法・費用まとめ
難易度・・・★☆☆
受験資格 | 必要な条件なし 誰でも取得可能 |
取得方法 | 通学制
130時間のカリキュラム全てをスクールで学ぶ 通信制 130時間のうち自宅でできる範囲の40.5時間を通信で学び残りの部分をスクールで学ぶ |
期間 | 最短1ヶ月 平均4ヶ月ほど |
費用 | 3万円台から約10万円
スクール、地域によってばらつきあり ※ハローワークの求職者支援制度や職業訓練受講給付金制度が利用可能(対象者になるには条件を満たす必要あり) |
合格率など | カリキュラム終了後、修了試験あり
合格基準を下回っても再受験できるため、受講下ほぼ全ての人が合格できると言われています |
『介護福祉士実務者研修』の取得方法・費用まとめ
難易度・・・★★☆
受験資格 | 必要な条件なし 誰でも受講可能
※介護における基本的な知識や技術が身についていることを前提としたカリキュラムのため初任者研修を持っている方が望ましい |
取得方法 | 通学制 通信制 |
期間 | 無資格で6ヶ月
初任者研修を持っている場合130時間の免除があるため約4ヶ月 ※その他持っている資格による免除される時間が異なる |
費用 | 無資格で約10万円から20万円程度
初任者研修保有の場合8万円から19万円前後 スクール、地域によってばらつきあり ※ハローワークで教育訓練給付制度の利用可能 |
合格率など | 修了試験の義務なし
スクールによっては確認のための修了試験がある場合もあるが、合格率はほぼ100% |
『介護福祉士』の取得方法・費用まとめ
難易度・・・★★★
受験資格 | 「実務経験ルート」
①3年以上の実務経験+実務者研修の修了 ②3年以上の実務経験+介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修の修了 ①、②のどちらかを満たさなければならない その他「養成施設ルート」「福祉高校系ルート」「経済連携協定(EPA)ルート(外国人向け)」がある |
取得方法 | 受験資格を満たし国家試験に合格 |
期間 | 試験の半年前~3か月前くらいから始め、一日当たり毎日1時間~2時間程度勉強する人が多い |
費用 | 受験料 1万5300円 |
合格率など | 合格率毎年70%前後
合格するには「全体の約60%の正解率」と「1つでも0点の科目がないこと」が必要です。そのため試験科目を満遍なく対策する必要がある |
介護現場でさらにスキルアップを目指す資格について
介護の資格にはこのほかにも様々な資格があり、さらに活躍の幅を広げスキルアップ、キャリアアップのための資格を紹介します。
利用者をもっと楽しませたい人にオススメ『レクリエーション介護士2級』
この資格は利用者の方の状態に合わせて、楽しんでもらったり笑顔にするための、レクリエーションを行うスキルを習得する資格になります。
オススメな人 | プラスアルファのスキルを身につけたい人
職場でレクリエーションの機会が多い人 |
取得方法 | 通学講座で2日間 通信講座で3ヶ月 |
費用 | 3万5000円から4万円 |
活躍できる場やメリットなど | デイサービスなどレクリエーションの多い施設
地域のボランティアなどで活躍できる |
介護現場でさらに活躍できる『喀痰吸引等研修』
この資格は介護福祉士を合格した後にスキルアップのためにぜひオススメしたい資格です。
この資格を習得することで、介護福祉士ではすることのできない喀痰の吸引や経管栄養の対応をすることができます。
オススメな人 | 介護福祉士からのスキルアップを目指す人
介護現場での活躍の幅を広げたい人 |
取得方法 | 自治体や研修機関での研修を受講し、終了後都道府県に認定の申請をする |
費用 | 10万円から20万円ほど
※申請できる助成金あり |
活躍できる場やメリットなど | 医療ケアのできる介護士として各種施設で重宝される
即戦力として転職で有利になる |
リーダーや責任者を目指したい人オススメ『認定介護福祉士』
この資格は介護福祉士の上位資格になり、さらに多様な利用者や環境に対応することができる知識と技術を持っている証明になります。
現場責任者や管理者を目指す方にはチャレンジして欲しい資格です。
オススメな人 | 役職についたり、管理者を目指したい人 |
取得方法 | 介護福祉士として5年の実務経験と認定介護福祉士養成講座(約1年半)を受講 |
費用 | 約60万
※都道府県により補助金が出るケースもあり |
活躍できる場やメリットなど | 職場でのリーダーや役職者としてスタッフを育てるなど、キャリアアップができる |
認知症ケアの専門家!『認知症ケア専門士』
この資格は認知症への理解と知識を身につける事ができる資格です。
認知症の方への関わりの専門家として、介護の現場で活躍することができます。
今後さらに認知症高齢者が増えることが予想されるので、この資格の需要はますます高くなると思われます。
オススメな人 | 専門的な知識を身につけたい人
介護現場での活躍の幅を広げたい人 |
取得方法 | 3年以上の実務経験と認定試験に合格(合格率約50%)
独学可能 スクールで対策講座あり |
費用 | 1次試験12000円
2次試験8000円 その他試験対策用にテキスト代や対策講座受講代 |
活躍できる場やメリットなど | 介護施設全般特にグループホームなどで重宝される
認知症ケアの専門家として転職で有利になる |
介護士からのキャリアアップ!『ケアマネージャー』
ケアマネージャーは、介護支援専門員とも言います。
介護を必要とする方が介護保険サービスを受けられるように、サービス計画書の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険の専門家です。実際に介護をする仕事内容ではないですが、仕事の幅が広がり、活躍の場が増えます。
また自身が歳を重ねる事を考えて、長く介護の業界で働きたい方は視野に入れてもいい資格です。
オススメな人 | 介護福祉士からのキャリアアップを目指したい人 |
取得方法 | 介護福祉士などの実務経験5年とケアマネジャー試験に合格(合格率約10〜20%)
合格後、実務研修を受ける 独学可能 スクール |
費用 | 試験料・実務研修料は都道府県により異なる
その他試験対策用にテキスト代や対策講座受講代 |
活躍できる場やメリットなど | 居宅支援事業所や介護施設などで活躍できる
介護福祉士よりも収入アップができる 日勤のみで働ける |
まとめ
介護業界には沢山の資格がありますが、未経験から専門的な知識と技術を身につけるために「キャリアパス制度」という道筋があります。
それが「介護職員初任者研修」→「介護福祉士実務者研修」→「介護福祉士」というルートです。
このように、経験に応じてステップアップしていくことで、就職、転職にも有利になり、資格手当による収入アップをしていくことができます。
これから介護の仕事を始めたい方はまずは「介護職員初任者研修」からスタートしてみましょう。